8月31日。
12回目の決算を終えて。

どうも12周年らしいので。

1年に1回配信のメールマガジン。
バタバタで前回の配信から間が空いてしまいました。

最後の予定が素晴らしいご縁のおかげさまで
最後にならず続いております。(日本語おかしい笑)

何か配信できることはないか。

うーん。悩んだんですが、私が今の業界に言える事というのは
まあ、数年前より全く変わっていないのですが
2015年に会員限定で送った原稿をそのままシェアします。
(とはいえ無駄なリスクはとりたくないので、
個別具体的に思っている事や対策などは割愛。)

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有限会社 高卒社長
2015年 12月31日(木)
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「俺が見てきた奴ら みんなそうだった
 
 酒だったり 女だったり 神様だったりもする
 一族 王様 子供 力

 みんな何かに酔っ払ってねえと やってられなかったんだな
 みんな何かの奴隷だった」

これは、ケニーが死ぬ間際にリヴァイに言い放った言葉。
(進撃の巨人:別冊少年マガジン2015年6月号)


いろんなものに酔っぱらっている人たちだらけなのが
この世の中です。
欲のない人間なんぞ探す方が難しい。

王様や一族といったキーワードは現代においては、
会社、仲間とでも当てはめるといいかもしれません。
そもそも物事には必ず陰陽がある。

これさえ押さえておけば問題ないわけで、
必ず極にいくと極にかえるだけ。

ただそれだけの話なのですが、
どこかで夢を見る。
もしくは夢を見させられる。

しかしながら、夢がなければ
火事場のクソ力が出ない場合が多いのも事実。

借金抱えた途端、見間違える様に
頑張り始めた経営者も数多い。

おいおい、極にいきすぎてもだめで
極にいかなくてもだめなら一体どうしたいいんだ?
という声が聞こえてきそうですが、

つまるところ、世の中の滑稽さをわかっておきながら
酔っぱらえる人。
そして、その酔いという物語に主体的に責任を負える人。
とでも、ひとまず定義。


ただ、最近の夢物語風潮にひとつ釘をさすとすると
夢を描いても現実は現実であるという事。

はっきりいってしまえば、
人に貢献できてなんぼですからね。

多くの人が主体的な物語なんて書いたって
結局ほとんどの人が描く物語とほぼ構造的には一緒で
ケニーじゃありませんが、
だいたい真ん中には、
お金、女、酒、力あたりがうごめく。

それはいいが、
じゃああなたは一体何に貢献できるのか。

そうつきつめていくと、
結局のところ答えはシンプルで
人を幸せにする人が幸せになることができる。


「坊主かっ!」ていうつっこみはなしで(笑)

リアルに具体(現実)と抽象(物語)を行ったり来たりして
少しでも実現していく事しかない。
そのPDCAサイクルをいかに早くまわすかだけ。
という地味な結論。

さて、ではその人を幸せにするための現実的な力とは何か。
それは各々違いますよね。と、ここでは、
実践なきコンサルタントの人がよく口にする
抽象的な言葉で煙に巻くみたいな答えになりそうです。

ただ、言える事は誰もが
他者と比較して過剰に幸せになる必要なんてないって事。

最近は、さも大義があるかのように見せかけて
大金とひきかえに夢物語を焚きつける
勘違い製造工場の吠え声が
あちらこちらで断末魔の叫びのように聞こえてきます。

はっきり言って多くの人は、比較する対象を間違っていると思いますよ。
例えば、ジンバブエとかと比較したら
日本人であるという時点で幸せなわけで(笑)

それにバブル時と比較して今を悲観する若い人もいますが
正気の沙汰じゃありませんね。
今の方が過去と比較しても、これほどまでに便利な世の中なのに
一体何に対して不満なのか。

そういう意味では、多くの無責任なメディアや
リスクを引き受けないコンサルタントみたいな人に
過剰な夢をみさせられたり大金を上納する必要はないかもしれません。

まずは誰と比較して不幸せやもしくは不安と思うのか
自己と対話してみて、それから具体的にいるのなら
その人物がもっている人に貢献できるリソースと
自分がもっている人に貢献できるリソースを比較してみると
良いかと思います。


つまり、夢を求めるのであれば
それ同等の貢献力が必要となる。

それゆえ、いくら物語をたくさん描こうが
そもそも貢献力がなければ、
現実から一番遠いディズニーランドと同じ様に
単なる夢幻で終わりますよと。

ちょうどいいオチ(大きなお世話)になった気もしますし、
これ以上書くと、さらにおいおい、
そこまで言うか話に突入しそうなので
公になる媒体原稿という性質上、これにて締めに入ります。

毎度ながら、最後まで読んでいただいた稀有な読者の皆さん
ありがとうございました。

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編集後記
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進撃の巨人。
あれって、元ネタが北欧神話なんですよね。
そういう意味で北欧神話を知ってると面白みも倍増します。
アマゾンでググれば出てくるので興味ある方は。

また、中小企業経営者に多い
貢献力に比例しない「おれは特別な人間だ」病の人へ。


「特別じゃなきゃいけないんですか?
 絶対に人から認められなければダメですか?
 私はそうは思ってませんよ。
 少なくともこの子は…
 偉大にならなくてもいい
 人より優れていなくたって…
 だって見て下さいよ。
 こんなにかわいい
 だからこの子は偉いんです
 この世界に
 生まれて来てくれたんだから」


これは、「おれは特別な人間だ」病におかされた
シャーディスにエレンの母が言い放った言葉
(進撃の巨人:別冊少年マガジン2015年8月号)

2013年にも言ったので繰り返しとなりますが、
人には適材適所がある。
あれは、比較対象を見誤らない様にしましょう的な話ですね。

というか、ここ最近の進撃の巨人を別冊少年マガジンで見てると
言いたい根本は、2013年に伝えたかった事とかぶってるんですが
やっぱり漫画という媒体は伝える形としていいなと感じます。

また、未来に対しての不安や
過去にとらわれてしまう病の人に関しては、
とりあえず、バルザック、波多野精一、アインシュタインあたりで
根本的に解決できます。

しかし、ベリクソンなんかを引用してる人が多いですが
あの誤謬に騙されちゃだめですよ。
結局世の中は2極化されていて、弱肉強食的な世の中が
どれだけつぶやこうが変わることはない。
世の中は残酷。

それでも、俺は特別な人間だ病の人は
ピケティも引用した『ゴリオ爺さん』
での葛藤シーンの結論の様に、
玉の輿および逆玉を目指そうパターンが
一般的には賢い選択。

結局、人は欲望から逃れられない。
そして、一生もがき続ける。

なんとも笑えないオチ…
あっ10周年なのに(笑)

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実は、私自身も久しぶりに10周年の本原稿を読みましたが
色々な意味で、公になる原稿ではこの辺りという絶妙さですね(苦笑)

なんだか、本当に伝えたい人に伝わらず、伝わらなくてもいい人が
より理解して幸せになってしまうような。。。

結局、幸せなんて考え方次第なので、今すぐなれるんですよ。

だから、大金積んで他者の物語に乗っかる前に
自分自身の考えを整理した方がいい。

実際私自身も3年ほど前に。。。

うーん。ここから先は言いたいけれど止めておきます。
公的媒体だし、ズバッと言っちゃうと
困っちゃう人が多数いられると思うので。

自分の中で何で他者の物語に惹かれるのかを
客観視した上で分析して、本質を抽出し、それを満たすためには
どのような選択、実践がベストなのかを考えるべきですよね。

以上、12周年も、やっぱり大きなお世話でした。

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前回の配信は違う意味で、会員さんから反響がありました。
何故ゆえ、実績。。。

実は、2015年。
私が10年ほど運営しているコミニティで死去された方がいました。
その方は、会うたびにいつも口癖のように

「進藤さんには世話になってるから、早く実績持っていかなきゃ」

とおっしゃっていたと報告を受けました。

また、別の会員さんの口癖も「実績で恩返し」で
実際に今、毎回ノートに手書きでびっしりと書かれた実績を
重いのに毎回何冊も持ってこられて全て見せてくれます。

皆さま、こ存じの様に私は完全なる凡人です。
にもかかわらず、人にだけは恵まれています。

そんな幸せな渦の中でも、
何度も考えたり悩んだりしながらも
立ち止まることはなく進んできた今
改めて思うのは、自分の中の違和感を受け流すことなく
信じて貫いてきて良かったなという感情です。

会社いや人生が12年もの間、順調にやれているのは
こんな自分でも何か貢献できることはないかと
思えるような人が周りにたくさんいた事が
一番の要因な気がします。

活字にすると、どうしても薄っぺらい印象になりますが
本当に心から有難うございます。
そして、今後ともよろしくお願い致します。

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